rTMS療法とは
- 「抗うつ薬が効きにくい」「副作用で抗うつ薬が飲めない」 患者様のための新しいうつ治療
うつ病の治療は、休養や精神療法、心理療法などに加え、薬物療法が治療の中心となりますが、お薬の効果が現れない患者さまが3割もいると言われています。また、副作用が強くて抗うつ剤を使用できない患者さまもいらっしゃいます。
現在、当院には豊富な知識を持つ専門スタッフが充実しています。これら専門スタッフがチーム一丸となり、患者さんと丁寧に向かい合って診療に取り組んでいます。
当院におけるrTMS治療の概要
当院では入院によるrTMS療法を実施しています。
rTMS療法の実施は、講習を受けた日本精神神経学会認定の専門医の指示のもと、 1日40分、週5日を3〜6週のクールで行います。また、治療効果を高めるためにrTMS療法に併せて入院治療プログラム(作業療法)にも参加して頂きます。
当院で実施するrTMS療法は保健医療が適応され、高額療養制度の対象となります。
但し、食事代、差額ベッド代などは保険適応外となります。当院のrTMS療法で使用しております装置は「NeuroStar TMS 治療装置」という 装置を使用し、専用のコイルを頭にあてて頭部にパルス磁場をかけて実施します。
※麻酔や鎮痛剤は使用しません。
治療対象者
十分に認められない方
※心臓ペースメーカー、人工内耳、磁性体クリップをつけている方は適応となりません。
治療適応の判断は、専門医が個別に判断いたします。
費用(保険適用)
当院では、各種健康保険が適用となります。
費用は施術回数や入院期間によって異なります。
高額療養費制度などの医療費助成制度もございますので、詳しくはお問合せください。
(厚生労働省)
(全国健康保険協会)
治療期間
基本的には入院治療。1回の治療時間は40分間、週に5回ほど治療します。
副作用
抗うつ薬や電気けいれん療法と比べて副作用が少ない治療です。
- 治療(刺激)を受けている最中に刺激痛(3割程度)
- 刺激の強度の調整や、慣れることで軽減します。
- けいれん発作(0.1%程度)
- ごくまれにありますが、抗うつ薬よりも可能性が低いです。
本治療は日本精神神経学会が定める
「rTMS適正使用指針」に沿って治療を実施致します。
rTMS療法 治療の流れ
rTMS療法を受けられたい方は、まずはお電話にてご相談ください
治療適応の可能性あり
受診予約(rTMS治療専門外来)
担当者より予約の連絡をします
治療適応とならなかった場合
担当者よりご本人、
かかりつけ医療機関へご連絡します
rTMS治療専門外来 受診
(毎週 火・木の午後)
専門医が、診察や心理検査などを行い、適応判断をします。
治療適応の可能性あり
入院治療(約3~6週間)。
入院日程の調整を行い、入院治療に入ります
治療適応とならなかった場合
担当者よりご本人、
かかりつけ医療機関へご連絡します
お問い合わせ
担当部署 | 地域医療連携室 |
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電話番号 | 088-822-3440 |
受付時間 | 9:00~17:00(日曜日・祝日を除く) |